福島県矢祭町にある滝川渓谷遊歩道は、久慈川の支流の小田川のことを指す滝川にある遊歩道で、
- 標高差300m
- 距離は3km
で橋や鎖・手すりに加え階段がしっかりと整備されているので、安心して散策を楽しむことができます。
明治時代に編纂された石井可汲の「棚倉沿革私考」によると、瀧川とは源を境明神として山下村から久慈川に入って、2里12町あると言われており古くから48もの滝があることも紹介されていました。
公共交通機関は通っていないためマイカーなどで第一駐車場まで行くと、駐車場内にある施設管理棟で滝川渓谷遊歩道の案内地図がもらえます。
この地図に従って歩き始めると5分ほどで到着するのが「滝川神社」です。
その後も案内地図通りに沢沿いに歩いていくと10分ほどで最初の滝である「おぼろ滝」に到着します。
滝川渓谷・おぼろ滝。名前のイメージと違って、かなりの規模ですよw pic.twitter.com/V9B6JXt7cp
— 澤正宗 (@Osiziga_ni) 2015年9月21日
おぼろ滝から先は急な岩場もあるなど、慎重に進む必要はありますが、手摺りもあるので歩きやすいです。
その後、「鋸齒の滝」を超えると立派な木の橋で対岸を進みます。
ここからは山道に下流から順に一丁目から八丁目といった看板も立っているので、自分がどれくらい進んだのか分かります。
見どころの一つである「見返りの滝」までは最初のおぼろ滝から30分ほどで、見返りの滝付近には東屋もあるため休憩が可能です。
こうした東屋はこの滝川渓谷遊歩道に4カ所あるので、無理せず休憩しながら歩くのが良いでしょう。
見返りの滝から「みすじの滝」までの道筋では川の流れが変化に富んでいますが、それより先は比較的単調になっています。
「せせらぎの滝」と「乾杯の滝」を経れば、滝川渓谷で一番の見どころとされている、「銚子の口滝」が見えてきます。
見返りの滝から銚子の口滝までは65分ほどの長丁場となるので、遊歩道から少し離れたところにある東屋などで休みながら行くのがオススメです。
銚子の口滝は水量が豊富ですがその先は穏やかな流れとなっていきます。
ここから20分ほど歩くと「滝川の里」と呼ばれる休憩所に到着です。
こちらが滝川渓谷遊歩道のゴールとなり、滝川の里では地元野菜の販売のほか、手打ちそばに舌鼓を打つこともできます。
休憩所で休んだあとは下りとなり、120分ほどで第一駐車場まで戻ることができます。
近くには東舘温泉「ユーパル矢祭」があるので、入浴していくのがオススメで、食事や宿泊もできます。
アクセスとしては、国道349号の矢祭町の福島県と茨城県の県境である明神峠の北側の手前を案内板によって進んでいけば、駐車場が見えてきます。
こちらにはトイレも完備されており先ほどもご紹介した施設管理棟では、案内地図がもらえるので必ず立ち寄りましょう。
シーズンに関してですが例年12月1日から3月31日の冬期間は凍ってしまい、危険であるため閉鎖となります。
オススメの期間はもちろん秋の紅葉シーズンです!
特に銚子の口滝の周囲は紅葉が綺麗です。
12月1日から3月31日まで以外なら滝川渓谷遊歩道の豊かな自然を楽しむことができ、環境整備料として大人200円、中学生以下は100円が徴収されますが、シーズンによって環境整備料の徴収の有無が異なるので、詳しくは矢祭町観光協会までお問い合わせください。
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